2016年3月24日木曜日

先日、女川に行ってきました。
宮城県北部の沿岸の町で、地震の被害の大きかったところです。2012年11月に女川プロジェクト(Onagawa Projekt)としてバンベルク交響楽団のメンバーと共に訪れ、演奏会をして以来の訪問です。その後の女川町の復興についてずっと気になっていたのですが時間が取れず、結局3年以上間が空いてしまいました。当時お世話になった木村さんにお会いしたいと思っていましたが、その日は所用で東京へお出かけで、再会ならず。それだけが残念でした。

明石で新聞などの報道を見ていると「JR石巻線全線開通、女川駅再開!」とか、「女川駅前商店街開業!ダンボルギーニ、花を添える!」等の明るいニュースが伝わってきます。さぞかし復興が進んでいるのだろうと期待して現地入りしました。

JR女川駅、立派な駅舎です。羽ばたくウミネコをイメージしているそうです。町営の温浴施設「女川温泉ゆっぽっぽ」が併設されていて、温泉が楽しめます。駅に「集う」場所が出来たことで、今後のにぎわいが期待されます。

JR女川駅

駅を出てまっすぐ進むと、駅前商店街「シーパルピア女川」に入ります。きれいに整備されました。いろいろな店があって、見て歩くだけでも楽しめます。ダンボルギーニ(ランボルギーニそっくりに作った段ボールの車)も、この一角に展示されています。

女川駅前商店街

ですが、旧市街だったところはまだ一面に更地が広がっていて、復興にはまだまだ時間がかかりそうです。津波で流された瓦礫などはほぼ撤去され、地盤のかさ上げ工事がこれから始まるということです。旧女川交番だけは震災遺構として保存し、周辺をメモリアルパークとして整備する方針のようです。

旧市街

復興住宅はかなり整備されて、人々の生活は元に戻りつつあるようです。しかし仮設住宅もまだたくさん残っており、全ての人がもとのように暮らせるようになるのは、まだ先のようです。

女川小学校裏の仮設住宅。前回も演奏会の後に訪問しました。

我が町を振り返って、阪神淡路大震災以来今年で21年。完全に復興したかのようですが、実は被災者の住宅問題など、まだ課題が残っている。やはり、災害からの復興は一朝一夕には成りません。女川では特に、人口の減少率が36パーセントを超え、ハード面の整備と共に、定住人口の確保が大きな課題となっています。この2月に初めて震災以来の人口減少が止まり、復興への取組みが実を結びつつあるようですが、道のりはまだまだ長いのではないでしょうか。長期的な視野で見守っていきたいと思います。




2016年3月21日月曜日

昨日、たこフィルの第19回定期演奏会が終わりました。
今回は松井先生の指揮、プログラムは以下の3曲でした。

・P.I.チャイコフスキー:
 歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”
・F.メンデルスゾーン:
 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
・P.I.チャイコフスキー:
 交響曲第5番ホ短調 作品64

メンデルスゾーンのソリストは勝又菜穂さん。公募オーディションで選ばれた京都芸大2年生の俊英です。明るい音色と安定した演奏で聴衆を魅了しました。
メインは「チャイ5」。たこフィルがこの曲を取り上げるのは、第7回の定期以来です。2度目の演奏ということで、前よりも良い演奏をしなければ!というプレッシャーはありましたが、メンバー一丸となってレベルの高い演奏が出来たのではないかと思います。
ご来聴下さった皆様、ありがとうございました。