2016年5月14日土曜日

 うれしい知らせがありました。
幼い頃からヴァイオリンを教えていたAさんが、ウィーン放送交響楽団(Radio Symphonie-Orchester Wien 略称 RSO Wien)の入団オーディションにアカデミー枠(Akademiestelle)で合格しました。「アカデミー枠」とは、大学を卒業したての若い人にプロのオーケストラで経験を積んでもらうための契約で、期間は3年半です。その間に認められて正団員となるか、他のオーケストラのオーディションを受けて移籍するか、、、それは本人次第です。
 「幼い頃からヴァイオリンを教えていた」と書きましたが、RSO Wienへはヴィオラで入団します。実はAさん、高校卒業後はヴァイオリンで大学の音楽学部に進んだのですが、在学中にヴィオラに興味を持ちました。ちょうど私がその大学で非常勤講師をしていたこともあり、第二専攻で私のヴィオラのレッスンを受けていました。卒業後は本格的にヴィオラに転向。オーストリアへ留学して、ウィーンの音楽大学でヘルベルト・ミュラー(Herbert Müller)先生に就いて勉強し、この2月に卒業試験を終えたばかりでした。
 RSO Wienでは、6月からメンバーとして仕事を始めるそうです。今年の秋には日本に帰る予定だったそうですが、そうもいかなくなりました。せっかく手にしたこのチャンス。ぜひWienで活躍して欲しいですね!

2016年5月10日火曜日

 アンサンブル135演奏会Vol.16「ドレ実果ファゴット」が終わりました。聴きに来て下さった皆様、ありがとうございました。「ファゴットのソロを初めて聞いた」「きれいな音でびっくりした」など、たくさんのご感想を頂きました。実は5月4日の神戸新聞明石版に演奏会のことが載ったのですが、記事を見て「ファゴット聴きたい!」と駆けつけて下さった方もいらっしゃいました。本当に感謝申し上げます。
 いつもは私一人でしゃべっているのですが「他のメンバーの声も聞きたい」とのご要望で、大江さん、池添さんにも解説などをしてもらいました。高橋さんにもおしゃべりしてもらう予定でしたが、話しの流れで急遽取りやめに。。。残念でしたがまたの機会のお楽しみに!
 年一回のコンサートですが、常に新しい企画、話題となる演奏会を作っていきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2016年3月24日木曜日

先日、女川に行ってきました。
宮城県北部の沿岸の町で、地震の被害の大きかったところです。2012年11月に女川プロジェクト(Onagawa Projekt)としてバンベルク交響楽団のメンバーと共に訪れ、演奏会をして以来の訪問です。その後の女川町の復興についてずっと気になっていたのですが時間が取れず、結局3年以上間が空いてしまいました。当時お世話になった木村さんにお会いしたいと思っていましたが、その日は所用で東京へお出かけで、再会ならず。それだけが残念でした。

明石で新聞などの報道を見ていると「JR石巻線全線開通、女川駅再開!」とか、「女川駅前商店街開業!ダンボルギーニ、花を添える!」等の明るいニュースが伝わってきます。さぞかし復興が進んでいるのだろうと期待して現地入りしました。

JR女川駅、立派な駅舎です。羽ばたくウミネコをイメージしているそうです。町営の温浴施設「女川温泉ゆっぽっぽ」が併設されていて、温泉が楽しめます。駅に「集う」場所が出来たことで、今後のにぎわいが期待されます。

JR女川駅

駅を出てまっすぐ進むと、駅前商店街「シーパルピア女川」に入ります。きれいに整備されました。いろいろな店があって、見て歩くだけでも楽しめます。ダンボルギーニ(ランボルギーニそっくりに作った段ボールの車)も、この一角に展示されています。

女川駅前商店街

ですが、旧市街だったところはまだ一面に更地が広がっていて、復興にはまだまだ時間がかかりそうです。津波で流された瓦礫などはほぼ撤去され、地盤のかさ上げ工事がこれから始まるということです。旧女川交番だけは震災遺構として保存し、周辺をメモリアルパークとして整備する方針のようです。

旧市街

復興住宅はかなり整備されて、人々の生活は元に戻りつつあるようです。しかし仮設住宅もまだたくさん残っており、全ての人がもとのように暮らせるようになるのは、まだ先のようです。

女川小学校裏の仮設住宅。前回も演奏会の後に訪問しました。

我が町を振り返って、阪神淡路大震災以来今年で21年。完全に復興したかのようですが、実は被災者の住宅問題など、まだ課題が残っている。やはり、災害からの復興は一朝一夕には成りません。女川では特に、人口の減少率が36パーセントを超え、ハード面の整備と共に、定住人口の確保が大きな課題となっています。この2月に初めて震災以来の人口減少が止まり、復興への取組みが実を結びつつあるようですが、道のりはまだまだ長いのではないでしょうか。長期的な視野で見守っていきたいと思います。




2016年3月21日月曜日

昨日、たこフィルの第19回定期演奏会が終わりました。
今回は松井先生の指揮、プログラムは以下の3曲でした。

・P.I.チャイコフスキー:
 歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”
・F.メンデルスゾーン:
 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
・P.I.チャイコフスキー:
 交響曲第5番ホ短調 作品64

メンデルスゾーンのソリストは勝又菜穂さん。公募オーディションで選ばれた京都芸大2年生の俊英です。明るい音色と安定した演奏で聴衆を魅了しました。
メインは「チャイ5」。たこフィルがこの曲を取り上げるのは、第7回の定期以来です。2度目の演奏ということで、前よりも良い演奏をしなければ!というプレッシャーはありましたが、メンバー一丸となってレベルの高い演奏が出来たのではないかと思います。
ご来聴下さった皆様、ありがとうございました。

2016年2月27日土曜日

いつの間にか?!5,000ページビューになっていました!!
更新を怠っていたにもかかわらず、当HPを訪問して下さる皆様に感謝!!!です。
ありがとうございます。m(_ _)m

2016年2月19日金曜日

3月13日(日)に、明石ジュニア・プレジュニアの公開練習を行います。皆さん、ぜひ見に来て下さい。事前に申込みが必要で、申込先は明石フィル事務局、締切は2月28日(日)です。詳しくは明石フィルのホームページをご覧下さい。

2016年2月16日火曜日

 明石ジュニア・プレジュニアのウィンターコンサートが終わりました。ご来聴下さった方々、ありがとうございました。前日からの悪天候を心配していたのですが、幸い雨は上がり、一安心。2月にしてはすごく暖かく、コートが要りませんでした。4月中旬の気温だったそうです。
 プログラムは、
・モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章
・サウンド・オブ・ミュージック メドレー(プレジュニア)
・芥川也寸志:弦楽のための三章 第1楽章
・チャイコフスキー:弦楽セレナーデ 第1・2楽章
・英国メドレー
でした。
 プレジュニアのサウンド・オブ・ミュージック、楽しくのびのびと弾けました。みんなしっかり弾くのに、ちょっと人数が少なくて寂しい。。。ヴァイオリンを習っている子どもたちに、もっと大勢仲間になってもらいたいです!
 ジュニアの演奏したチャイコフスキーの弦楽セレナーデは、全部演奏すると40分近くかかる大曲です。今回はその第1〜2楽章だけでしたが、昨年のサマーコンサートが終わってから半年かけて練習してきた成果が発表でき、一段落です。長くて難しい曲を、みんな上手に演奏してくれたと思います。サマーコンサートでは、全楽章演奏が目標です。あと半年しかありませんが、夏に向けて少しずつ曲の形を作っていきたいと思います。